私は数年前、乳がんの手術を受けました。
診断されたのは、ステージ0の非浸潤性乳管がん。左乳房を全摘することになりました。
まさか自分が乳がんになるとは思っていなかったので、健康診断で「要精密検査」と書かれた結果を受け取ったときは驚きました。
その後、総合病院でさまざまな検査を受け、セカンドオピニオンも利用しながら、手術を受ける病院を決めました。
乳がんと聞くと、怖いと感じる方も多いと思います。私自身も、検査結果が出るまでは不安な気持ちがありました。
この記事では、私が乳がんステージ0と診断されてから、検査やセカンドオピニオンを経て、左乳房全摘手術を受けるまでの体験をお伝えします。
同じように検査結果を受け取って不安を感じている方や、乳がんを経験した人のブログを探している方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
乳がんステージ0が見つかったきっかけは定期健康診断
私は毎年、主人の会社の健康保険組合(協会けんぽ)を利用して、定期健康診断を受けています。
私が受診している病院ではマンモグラフィーはなく、乳房のエコー(超音波)検査のみを行っています。
検査はとても丁寧で、時間をかけて診てくれます。
そのため、検査中に「こんなに時間がかかるということは、何か見つかったのかな?」と不安に思ったこともありました。
毎年受けていた健康診断が、自分の病気を知るきっかけになったのです。
健康診断の結果に「要精密検査」の文字
健康診断の結果は、いつも郵送で届いていました。
あるとき、届いた封筒を手にして「いつもより分厚いな?」と思いながら開けてみると、そこには「要精密検査」と書かれていて、紹介状も同封されていたのです。
まさか自分が精密検査を受けることになるとは思っていなかったので、驚きました。
健康診断で異常を指摘されたことがある方なら、結果を確認するときのドキドキする気持ちがわかるのではないでしょうか。
このときはまだ、乳がんと診断されたわけではありません。
それでも、いつもの健康診断とは違う結果を前に、不安な気持ちになったことを覚えています。
紹介状を持って総合病院へ。さまざまな検査を受ける
私は紹介状を持って、精密検査ができる近くの総合病院を受診しました。
それからは、毎週のようにさまざまな検査を受けることになりました。
私が受けた検査は、次のようなものです。
- マンモグラフィー
- エコー(超音波)検査
- 血液検査
- MRI検査
- 組織診(針生検)
いくつもの検査を受けましたが、私の場合はそれだけでは良性なのか悪性なのか判断できず、組織診も行いました。
組織診は、局所麻酔をして、針で組織を採取し、詳しく調べる検査です。
そして、検査の結果は悪性でした。
「がん」という言葉を聞いたとき、やはり複雑な気持ちになりました。
セカンドオピニオンを受けた理由
検査結果を受け、総合病院の先生からセカンドオピニオンを勧められました。
先生からは、ほかの医師の話も聞き、自分が納得したうえで手術を受ける病院を決めるようにと説明されました。
そこで私は、東京のがん研有明病院でセカンドオピニオンを受けることにしました。
正直なところ、別の先生に診てもらえば、違う結果になるのではないかという淡い期待もありました。
「もしかしたら、がんではないかもしれない」
そんな気持ちもあったのだと思います。
しかし、がん研有明病院の先生も、最初の病院と同じ見解でした。
その結果を受けて、県内のがん専門病院で手術を受けることを決めました。
セカンドオピニオンは、当時、私の場合は30分で33,000円でした。
決して安い金額ではありませんでしたが、自分が納得して治療に進むために、受けてよかったと思っています。
なお、セカンドオピニオンの料金や受け方は医療機関によって異なるため、利用を検討する場合は事前に確認することをおすすめします。
乳がんステージ0で全摘手術を決めるまで
セカンドオピニオンでも同じ見解だったため、次は手術を受ける病院を決めることになりました。
私が病院を選ぶときに考えたのは、次のようなことです。
- 乳がん手術の経験が豊富な病院であること
- 万が一のときにも対応できる体制が整っていること
- 自宅から通える範囲にあること
いろいろな条件を考えながら、最終的に県内のがん専門病院に決めました。
病院が決まると、少し気持ちが前向きになりました。
それまでは検査結果が気になっていましたが、今度は「早く手術をして、悪いところを取ってしまいたい」という気持ちが強くなったのです。
左乳房全摘を選んだ理由
私の場合、主治医の先生から初めから全摘を提案されていました。
手術前には、がんの広がりについて2センチほどと説明されていましたが、実際には4センチほどあったそうです。
私自身は、もともと胸が小さいこともあり、乳房を残すことには強くこだわっていませんでした。
先生から全摘を提案されたときも迷うことなく受け入れました。
もちろん、乳房を残したいという気持ちは人それぞれだと思います。
私の場合は、先生の説明を聞き、自分でも納得したうえで決めることができました。
乳がんの治療方法は、がんの広がりや性質などによって異なります。ステージ0であっても、乳房部分切除術や乳房全切除術など、状態に応じた治療が選択されます。
そのため、私の体験がすべての方に当てはまるわけではありません。治療方法については、担当医とよく相談することが大切だと思います。
手術前に準備して便利だったもの
手術を受けるにあたって、私が便利だと感じたのは、前開きの下着でした。
術後にはパッドも利用しました。
手術前は、治療そのものだけでなく、入院中に必要なものや退院後の生活についても考える必要があります。
こうした準備は、実際に経験してみて初めて気づくこともあるのだと感じました。
入院に必要なものや術後に使える下着については、病院からの案内も確認しながら準備しておくと安心です。
乳がんステージ0と診断された私の手術と入院生活
私の場合、最終的にステージ0の非浸潤性乳管がんと診断され、左乳房全摘手術を受けました。
主治医の先生からも、よく見つかったねと言われるほど小さな病変だったそうです。
手術前の説明では入院期間は10日間の予定でしたが、実際には1週間で退院することができました。
また、私の場合は手術後にホルモン療法を受けることはなく、手術による切除のみで治療が終わりました。
こうして振り返ると、健康診断で異常を指摘されてから、検査を受け、病院を決め、手術を終えるまで、いろいろなことがありました。
乳がんと診断されると、これからどうなるのだろうと不安になる方もいると思います。
私も検査を受けていた頃は、結果が気になっていました。
乳がんを経験して感じた、検診と精密検査の大切さ
今回の経験を通して、私は定期的に健康診断を受けることの大切さを改めて感じました。
私の場合は、健康診断が乳がんを見つけることができました。
自分では特に異常を感じていなくても、検査によって病気が見つかることがあります。
そして、健康診断で「要精密検査」と書かれていたら、そのままにせず、医療機関で詳しく調べてもらうことが大切です。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」でも、乳がん検診で要精密検査と判定された場合には、必ず精密検査を受けるよう案内されています。
(参考:国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん検診について」)
乳がん検診はどのように受ければよい?
乳がん検診については、マンモグラフィーやエコー(超音波)検査という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
私自身は、健康診断でエコー検査を受けたことが、病気を知るきっかけになりました。
ただ私の体験だけで、どの検査がよいと一概に判断することはできません。
国が推奨する乳がん検診では、40歳以上の女性を対象に、原則2年に1回のマンモグラフィー検査が案内されています。
マンモグラフィーと超音波検査を両方受ければよいと思うかもしれませんが、検診としての有効性や検査による不利益も考慮する必要があります。検査方法について迷ったときは、医療機関に相談してみてください。
また、しこりや乳房のひきつれ、血の混じった乳頭分泌など、気になる変化がある場合は、次の検診を待たずに医療機関を受診することが大切です。
(参考:厚生労働省「乳がん検診」)
まとめ|乳がんステージ0を経験した私から伝えたいこと
今回は、私が乳がんステージ0と診断され、左乳房全摘手術を受けるまでの体験をお伝えしました。
私の場合、健康診断で「要精密検査」と指摘されたことが始まりでした。
その後、総合病院でさまざまな検査を受け、セカンドオピニオンも利用し、納得したうえで手術を受ける病院を決めました。
今回の経験から、私が大切だと感じたことは次の4つです。
- 定期的に健康診断や適切な検診を受けること
- 「要精密検査」と言われたら、放置せずに詳しく調べてもらうこと
- 治療についてわからないことや不安があれば、医師に相談すること
- 自分が納得できるよう、説明を受けながら治療方法を考えること
「がん」と聞くと、怖いと感じるのは自然なことだと思います。
私自身も、まさか自分が乳がんになるとは思っていませんでした。
それでも、検査を受け、先生の説明を聞きながら、一つずつ進んでいくことができました。
乳がんの状態や治療方法は、一人ひとり異なります。私の体験が、そのまますべての方に当てはまるわけではありません。
この記事を読んでくださった方が、検診やご自身の体について考えるきっかけになればうれしいです。
そして、もし検査結果に不安を感じている方がいらっしゃったら、一人で抱え込まず、医療機関で相談してみてほしいと思います。